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写真2 トン族の人々(写真:齊木研究室 2005年9月)

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写真2 トン族の人々(写真:齊木研究室 2005年9月)


写真2 トン族の人々(写真:齊木研究室 2005年9月)

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写真2 トン族の人々(写真:齊木研究室 2005年9月)

1|トン族とは

 中国西南の少数民族の一つである『トン族』は、中国貴州・湖南・広西チワン族自治区が隣接する地域に広く分布し、約250万人の人口を有し、貴州省はその約50%を占める。その位置は、東経108~110度、北緯25~31度の間にある。トン族は中国の古代百越の一派から生まれ、秦・漢の時代に「駱越」と呼ばれ、魏・晋以降は「僚」と称し、僚の一部分であった。
 トン族は一般に山間部の河川に沿って開けた小平野に居住して水稲耕作を営み、集落は山間を流れる河川に面して山の方を背にして形成されている場合が多く、雲貴高原の高原文化の影響を強く受けている。トン族は氏族集団であるため、長期歴史の発展変化に従って強烈な氏族群体の帰属感やアイデンティティ感を構成し、社会的凝集性の強い民族集団の氏族社会を形成している。このような族系社会はそれを強化、強調するシンボルを必要とすることが多く、トン族においては結集力を強めるために徐々に形成されてきたのが鼓楼であると言われている。(写真2)



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