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4 まとめ

 ユニバーサルデザインの考え方や活動方法に関しては、多々論議はあるが、本プロジェクトが目的としたユニバーサルデザインとは、自他ともに快適で楽しいと感じるデザイン活動の提案である。
 本プロジェクトでは、イーブンというキーワードを通して、学生、教員、障害者施設・企業の方々など、さまざまな立場の人たちがコミュニケーションを取りながら、ユニバーサルデザインとは何かを考え、モノづくり、コトづくりを推進していった。
 ユニバーサルデザインとは、ややもすれば、高齢者、障害者への配慮が中心で、誰かに何かをしてあげると言う「する人」、「される人」に区分されて考えられていることが多いように思う。しかし、本来のユニバーサルデザインとは、それぞれの立場の特異性を生かしながら、ともに、「する人」、「される人」になりあえることではなかろうか。いいかえれば、ユニバーサルデザインとは、ただ単にモノを作るのではなく、個人を尊重する意識や特異性を生かす仕組みづくりのことではなかろうか。私たちは、本プロジェクトから多くのことを学び、ユニバーサルデザインに対する新たな可能性を見出したように思う。
 21世紀は、20世紀とは異なる社会環境にある。世界的な高齢化、環境破壊など多くの課題を抱えたデザイン分野において、ユニバーサルは21世紀の重要なキーワードであると考える。
 本プロジェクトは、震災10年目を迎えて、次世代が作り出した新たな画期的なプロジェクトである。次世代の学生たちが、ユニバーサル社会の実現を目指して、デザイン活動を推進してくれることに期待したい。
本プロジェクトの参加者は以下のとおりである。

<参加学生>
浅野 由希子、有村 真由子、呉 民恵、陰山 奈津子、河西 真子、鈴木 迪子、常次 由莉、橋本 奏子、伴 亜利紗、宮崎 悠、吉田 知代、山本 まり子、荒木 萌、大森 沙和子、岡崎 さやか、高須 友梨子、武田 愛結美、田中 春子、鉄羽 淳平、中川 沙耶、西田 志寿沙、西林 恵里佳、白本 恵美、花畑 江梨、堀岡 亮太、村井 綾子、藪木 英里、田中 慶子、安久 由貴子、新井 美貴、石田 正敏、石原 有美子、伊藤 理絵、垣 枝里子、亀岡 直弘、貴志 仁美、小池 絵理子、河内山 玲子、利根 功一、福田 美菜子、船津 由佳、松木 響、吉田 有良、岡村 祐介、古閑 直也、中田 有香、延 敬和、市原 万利子、合田 紀子、佐々木 亮、津曲 舞、根本 加世子、前田 直美、松村 友歌里、小林 慎治、山口 明日香、金井 明大、岸上 まりい

<指導協力>
野口 正孝、安田 雅子、瀬能 徹、大道 晃子、吉川 優子

<ファッションショー演出指導>
尚山 晃仁

 



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