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0-4 研究の経緯

 本稿は、2001年度より神戸芸術工科大学が都市再生機構から受託し、事業協力者として継続的に携わっている、神戸「ガーデンシティ舞多聞」みついけプロジェクトに関する一連の報告である。一昨年度(2004年度)の神戸芸術工科大学の紀要に掲載された「新・田園都市の実験-神戸「ガーデンシティ舞多聞」みついけプロジェクト-」(執筆代表者 齊木崇人)と、昨年度(2005年度)の「神戸『ガーデンシティ舞多聞』みついけプロジェクト-コミュニティづくり、住まいづくり、ルールづくり-」(執筆代表者 齊木崇人)の内容を引き継いでいる。
 2004年度は、1)本プロジェクトの主要なコンセプトである「新・田園都市構想」の礎となったイギリスの「田園都市思想」と、その実践の場となった世界初の田園都市「レッチワース」、2)「田園都市思想」と「レッチワース」の持続可能性に着目し、2001年に開催された「新・田園都市国際会議」とその成果物である「新・田園都市構想」、3)「新・田園都市構想」を基本理念に計画された「ガーデンシティ舞多聞」のマスタープランと「みついけプロジェクト」の実施計画策定、4)「みついけプロジェクト」のコミュニティづくりの仕掛けとその実践、5)以後の展開、についての報告を行った。
 2005年度は、1)入居予定者決定までの経緯(コミュニティづくり)と、2)住宅プランの個別ヒアリング(住まいづくり)、3)2006年春の宅地引渡しまで行われたコミュニティワークショップ(ルールづくり)についての経過報告を行った。
 本年度は、「ガーデンシティ舞多聞」みついけプロジェクトの概要、研究の背景について述べた後、プロジェクトの内容を、空間デザイン、コミュニティデザイン、コミュニティマネージメントの3項目に分類した上で、1)協定・ガイドライン(ルールづくり)、2)住宅デザインの提案(住まいづくり)、3)サポート体制(ネットワークづくり)について言及する。



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