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5-おわりに

本学共同研究として2年間に渡り、プロダクトデザイン学科およびファッションデザイン学科の教育課程において、7例の実習授業を実践することができた。課題の内容から、双方の学生も「環境」を意識するよい機会となり、また素材の特性を活かした作品の制作は、造形教育としても効果的であった。ただし、今回の実習授業は、実験的に組み入れていることから、通常のカリキュラムの構成から逸脱した面もあり、段階的に習熟度を上げていく実習授業においては、学生の対象年次、再利用する素材、実習期間などをよく考慮して課題に取り組むべきである。さらに研究を進め学生に対する教育効果を客観的なデータをとり分析検討をおなって行く必要があると思われる。特にイベント型環境教育とも言える使用済みPETボトルのライティングオブジェ制作展示は、大学と地域社会をキーワードとする有効な教育方法でもあり、新たな環境教育の展開が期待できる研究になると思われる。
近年社会では、「エコロジー」「サスティナブル」などの環境に関する言葉が飛び交っている。本研究を行い、あらためてデザイン教育に「環境」をキーワードにした教育方法を実践していく必要性があると考えている。本学における実習授業の特色になるように、今後も継続的に研究に取り組んで行きたい。
以上本稿を2002年および2003年本学共同研究の報告とする。



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