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まとめ

公刊された『文字のデザイン・書体のフシギ』は現在も一般書籍の流通機構の中で「生きた」書籍として書店店頭におかれている。エディトリアルデザイナーにとっては作業はそこで完結するものではない。収録された論述が「読者」によって読み取られ、図版との照応により理解が深まり、さまざまなかたちでフィードバックされることが期待される。「文章」「図版」「構成=レイアウト」が相互に最もふさわしいかたちで配置されるために必要とされることを問い直し、「書体」「組版」に潜む過去の声に耳を傾けたい。その中にこそ未来のための「日本語の表記」の新しい展望があるものだと確信する。

研究者・デザイナーを問わずさまざまレベルでの交流が、この後も重要性を増し、われわれの日常の作業の内実を豊かにしてくれるものと考える。


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