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1.テーマと傾向

1-1 神戸ビエンナーレ 2007のテーマ 

神戸ビエンナーレ 2007のテーマは「出会い~人・まち・芸術~」である。

このテーマの主旨は、芸術文化と出会い、新たな価値観の発見につなげるとともに、芸術文化を通じて人と人、人とまちが出会い、交流するきっかけとし、神戸のまちが交流の拠点として古くから果たしてきた役割を再確認・再認識し、神戸の人、まちの気質・風土にふれあう機会を設けることである。

1-2 アート イン コンテナの作品傾向

アート イン コンテナの展示作品傾向として、インスタレーション作品が多くを占めた。

本文で言うインスタレーションとは、「“絵画"や“彫刻"とならぶ造形芸術の一ジャンルをさす“美術用語"である。特定の空間になにかを置いて空間全体を作品とすること。Installationの元の意味は『取り付けること・設置すること。』であり、美術に関してなら『展示のために作品を壁に掛けたり床に置いたりすること。』である。ただ、インスタレーションは、それ自体が『作品』でなければならない。つまり、本来の意味である『展示』自体がひとつの『作品』になったもの。」*2 である。

アート イン コンテナでは、メディアアートから彫刻作品といった作品形態の幅が広く、12mのコンテナということでインスタレーション作品が多くみられた。戸を閉めると暗闇となるコンテナを各作家が電気の設置まで行うという条件で作品設営は行われた。映像作品や蓄光塗料作品、影の作品など暗闇を上手く用いた作品が見られ、コンテナの空間を上手く利用していた。


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『美術手帖』インスタレーション、美術出版社、1997年、P.48参照