2-7 WATERFALL 2007年 (写真10)
第39回日展 特選受賞作
絶え間なく流れ落ちる水の一瞬のきらめきを表現した。出来る限りの無駄を削ぎ落としガラス本来の持つ美しさと積層されたガラスの効果を最大限引き出す事に集中した作品である。
(写真12)は2009年6月にアートホール神戸で開催された「MIX交差するアートとデザイン」展での同じ作品の写真だが(写真10)との違いは歴然としている。(写真11)は比較的暗い会場に前後2ヶ所からのピンスポットを投射したもの、(写真12)はスタジオで背面より均等な照明での撮影である。
MIX展での照明は私の考える理想的な投射であり、透過光と反射光とが入り交ざり、見る者の角度によって大きくその表情を変化させる。(写真13)
この様にガラスの作品は他にはあまりない光りを透過するという最大の特長を有しているのである。