5-3 個別の住まい方-ライフスタイルと住環境
前章では、樹林地の状況や土地の用途からコリドーが提案された。一方で、樹林タイプに応じた人の行為のパターンが、その管理方法に至るまで、具体的なイメージとして示された。このコリドーの提案や、行為のパターンに応じたライフスタルの可能性を、建築のデザインとの関わりの中で、どのように展開していけるのか。ここでは、「図16」に示す、連続した6つの敷地において、その可能性を探った。
5-3-1 樹林タイプとライフスタイル
建築のデザインに先立ち、先に導き出された行為のパターンに着目した。6つの敷地において、ランダムに「静的」「中程度」「動的」の3段階の行為のパターンを配した。そして、コリドーの提案(前章)との関係から各敷地の「管理型(タイプ)」を想定し、それを生活の一部とする「ライフスタイル」を設定した(図17)。これを、建築デザインの与件とした。