4|まとめ

1999年、三宮中央通り(当時:三宮裏線)のまちづくりのコンペに齊木が審査委員として参加して以来、神戸芸術工科大学が三宮中央通りとの係わり合いを持つようになって、6年が経過しようとしている。現在、三宮中央通りはまちづくり協議会が中心となり、自立したまちづくりのマネージメントが行われている。神戸芸術工科大学は、デザインを専門とした研究教育機関として、モニュメントのデザインや、「バンブーボールプロジェクト」のサポート、必要な際にはサイン計画のアドバイスなどを行っている。ここに、これからのまちづくりにおける「まちの自立性」と「専門家による適宜のアドバイス」という一つの理想的な形を見ることができる。また、このような関係は、大学の社会的な存在意義を再確認する、実践の場としても捉えることができる。
三宮中央通りは、まちづくり協議会設立により、持続性というまちづくりの一つの大きな課題に取り組む力を獲得しつつある。しかし、まちは生き物であり、時代の変化に対応していかなくてはならない部分もある。ここでは可変性という、もう一つの大きな課題が残されている。三宮中央通りが両者のバランスを取りつつ、さらに魅力あるまちへと成長する姿をこれからも見守っていきたい。

[研究協力者]
懸樋 善康    中島 英孝
齊木 肇人

藤澤 康子    長野 真紀
宮代 隆司    石井 清巳
平野 奈々    安井 沙永子
橋本 大樹    山形 晃大
熊野 千里    百田 真治
伊藤 馨子    藤原 京子
MONTANA HOYOS, Carlos Alberto

三宮中央通りまちづくり協議会の皆さん
神戸市立櫨谷小学校の皆さん
神戸芸術工科大学学部生・大学院生



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