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人の感情移入により人とロボットの垣根を超えて円滑なコミュニケーションを創造できる。ロボットに心や生命、人格が宿ったかのように人を錯覚させることができる。
ロボットデザイン=ロボットに心を持たせるデザイン。デザインによって人が機械に感情移入することができる。これが、最大の発見であった。
(図15、図16、図17、図18、図19)


3 21世紀のインダストリアルデザイン教育

現在の家電や車などの工業製品は成熟化し、表層的なデザインによる高付加価値化や差別化に傾注してきているが、長くは続かないだろう。次は工業製品のロボット化の時代であると考える。数年後、家電製品や家庭内空間、自動車のインテリアなどのロボット化が進むと想像する。使用する人の行動や気持ちを察するような機械が必要とされ、ロボットの心をデザイナーがデザインしていく。機械に情動をデザインしていく時代である。
機械が顔の表情や声、ボディーランゲージなどで自らの情動を表現し、人とのインタラクションを向上させる。「お手上げ状態」や「業務遂行中」などの目標の達成度合いやフラストレーションを自然に見えるように表現させる。
例えば、介護用ロボットの分野において、要介護者の気持ちや行動を察し作業を行い、製品自らの状態も要介護者へ伝え円滑なコミュニケーションを図れる情動ある介護ロボット。これからは、従来の無機的な機械が自動的に作業するのではなく、ペットのように豊かな表情や行動で意志や心をもってるかのように作業する機械が必要とされる。
インダストリアルデザイン教育においても、従来の造形中心の教育から情動ある機械をデザインできる教育への移行が必要である。デザイン教育に「ロボットデザイン」を取り入れ、それを学んだ学生が各企業で活躍する頃にはロボットデザイン=情動ある機械のデザインが全盛になると予想する。


4 最後に

この開発は中川研究室、河原裕司の卒業研究としても進めた。彼は入学当初からロボットデザインを志し、たっての強い希望があった。しかし、想像以上に大変な開発となり多大な苦労をかけたことをお詫びしたい。
現在彼は家電メーカーで携帯電話のデザインをしているが、近い将来ロボット デザインに従事するであろう。その時に、今回の経験が実を結ぶと考える。
開発陣の了承を得、河原オリジナルネーム「コッペ」でまとめた動画を2つ、最終段階のチラシ配布シーンの動画を一つ添付する。以上の内容を完結にまとめた内容となっているのでご覧下さい。
(動画1)(動画2)(動画3)

参考文献
森政弘(1974)「森政弘の佛教入門ーロボット工学からみた人間真理探求」佼成出版社
ドナルドA.ノーマン「エモーショナルデザイン」新曜社
日本ロボット学会誌Vol.22 No.8
日野原重明、関泰志、阿部正和 「系統看護学講座2 "解剖学・生理学"」医学書院(1992)p.86

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