Study on Illuminance, Color Temperature and Luminance for Outdoor Lighting within the Urban Space Area.
-Study Case around Sannomiya in Kobe City.
(Kitanocho, North path of Sannomiya Station, Kyukyoryuchi, Nankin-machi, and Meriken Park) -
1980年代からライトアップなどによる都市の夜間景観の積極的な演出が行われている。しかし、近年過剰な光が、「障害光・光害」と呼ばれる照明による環境問題が発生している。このような社会背景のなか、屋外照明のデザインを行うには、照度・色温度・輝度など物理量による基準数値を主な評価対象としている。さらにより快適で良好な照明環境を創出するには、新たな評価基準となる多面的な評価方法の検討が必要であると考えられる。
近年の研究例からも、屋外・屋内照明に関する心理的評価研究は、光環境の研究として積極的に行なわれている。*1*2しかし、新たな評価基準を目的とした研究は、少なくまだ発展的であると思われる。本研究を行うにあたり、数年前から近隣都市神戸市三宮周辺地区おける都市景観の特徴に着目し、夜間景観を構成している照明デザインの基礎調査を行っている。*3
図1は、基礎調査を行った地区1)北野町、2)三宮駅北側、3)南京町、4)旧居留地、5)メリケンパークを示している。これらの調査地区において、屋外照明の物理量(照度・色温度・輝度)を明らかにするため現場空間に出向き測定を実施した。
本研究結果から調査対象5地区においてそれぞれの地区の物理的要因を明らかにすることができた。さらに、引き続き行われる心理的評価を行う実験空間としても有効な研究対象地区であることが確認された。