Garden City MAITAMON in Kobe,
MITSUIKE Project5, MITSUIKE MINAMI Project2, TERAIKE Project1
- Spatial Design, Community Development, Area Management-
0-1 「ガーデンシティ舞多聞」の概要
新しい郊外居住の形を目指す「ガーデンシティ舞多聞」は、神戸芸術工科大学の約1km南に位置する、旧舞子ゴルフ場(約108ha)で開発中のプロジェクトである。施行者の都市再生機構は、計画人口約8,400人、計画戸数約2,600戸を予定し、2015年の事業完成を目指している。神戸芸術工科大学は、2001年より、事業協力者として、プロジェクトの「スペースデザイン」「コミュニティづくり」「エリアマネジメント」をサポートしつづけている。2007年3月25日に、「舞多聞まちびらき記念式典」「舞多聞まちびらきフェスタ」が行われた。(図0-1-1、0-1-2)
第一工区「みついけプロジェクト」(約6ha)は、旧ゴルフ場の起伏のある地形や斜面緑地を生かし、緩やかな曲線を描く道路、約120~500坪(平均約220坪)のゆとりある宅地68画地、街区公園(舞多聞みついけ公園)、都市計画緑地(学園南緑地)、コミュニティ施設(舞多聞まちづくり館)が配置され、自然豊かな居住環境を実現している。全画地が、一般定期借地権方式(50年)で供給され、借地価額は月額4万4千円~12万8千円(保証金200万円の場合)となっている。2004年末に入居者募集が行われ、2005年1月に、グループ向け募集(40画地)と個人向け募集(28画地)の入居予定者が決定した。2006年3月の宅地引き渡し以降、個々の住まいづくりが進められ、現在、全68世帯中47世帯が入居している。
第二工区「みついけ南プロジェクト」(約3ha)は、「みついけプロジェクト」の南西部に位置する。全81画地のうち、23画地は、ワークショップで事前に形成したグループ単位で応募する「グループ申込型宅地分譲」が採用され、2007年春に宅地引渡しが行われた。残りの59画地のうち、27画地は民間住宅事業者による分譲、22画地は一般宅地募集によって分譲され、現在、「みついけ南」全体で、約40世帯が入居している。
最終工区「てらいけプロジェクト」(約10ha)は、「ガーデンシティ舞多聞」の西端部に位置し、2009年度着工、2012年度内の造成完了を予定している。現在、神戸芸術工科大学と都市再生機構は、「みついけ」「みついけ南」の経験を生かした、「てらいけ」の「スペースデザイン」「コミュニティづくり」「エリアマネジメント」の実施方策について、検討を進めている。(図0-1-3)