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報告|REPORT


北播磨地域の地場産業「播州織」の振興と西脇市街地の活性化の取り組み ー「播州織ファッション特区事業」3年間の報告ー

Promotion of local textile industry Banshuori in North Harima region and revitalization of the central area of Nishiwaki
- Activities from 2006 to 2008 in “Banshuori fashion district” -


野口 正孝

NOGUCHI, Masataka Professor, Department of Fashion and Textile Design, School of Design


川北 健雄

KAWAKITA, Takeo Professor, Department of Environmental Design, School of Design



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1 はじめに

本報告では、兵庫県の「先導的活性化事業」のひとつとして平成18年度より3カ年の計画で実施された「西脇中心市街地播州織ファッション特区事業」についての本学と西脇商工会議所、播州織産元協同組合との産官学連携による取り組みを紹介する(*1)。北播磨地域の代表的な地場産業のひとつである播州織の長期に渡る低迷と住民の高齢化により、西脇市の中心市街地は活気を失っている。本事業は、高齢化の進む西脇市の中心市街地を「播州織」をキーワードにして活性化を試みるものである。中心市街地の観光スポットである国登録有形文化財「旧来住家住宅」を核にして、その周辺の空き家や閉鎖された工場を改装して「播州織工房館」や「デザイナーズショップ」を作り、中心市街地に人を呼び込もうとするものである。また、同工房館では、産学連携によるブランドを作り、これまでの播州織とは異なる新たな商品開発を行い、話題性を作るとともに、播州織を活性化させる提案を行った。

    

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3カ年計画の初年度である平成18年度の活動については既に『神戸芸術工科大学紀要 芸術工学2007 産学連携による地場産業の活性化に関する実践的研究―西脇市中心市街地における「ものづくり」をキーワードにした「町おこし」の事例報告―』においてより詳細に紹介している。