International Collaborative Research of the Cultural Heritages in East Asia
本学では、北京理工大学(中国)及び東西大学(韓国)とともに、2005年から3ヵ年にわたり継続的に東アジアの文化遺産の保存・活用に関する大学院レベルでの国際共同研究・教育を実施してきた。その概要は本学紀要芸術工学2006~2008に報告した通りである*1。
2008年度は、上記の取り組みに引き続き、2007年の調査を補足するために白川郷における伝統的な色彩に関する調査を行うとともに、3ヵ年の成果報告書を日中韓の3カ国語によってとりまとめる作業を行った。また、2009年度からこの活動に新たに加わる雲林科技大学(台湾)を交え、今後も継続的に研究・教育に関する国際協力をしていくための仕組みを検討するとともに、台湾におけるアジアンデザイン研究のフィールドの予備調査も実施した。
なお、本報告は、2008年度学内共同研究「東アジアにおける文化遺産の保存と活用―3ヵ年の成果のまとめ及び課題の検討―」の報告である。
本稿の執筆に当たっては、第1章を曽和英子が、それ以外を山之内誠が担当した。
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