2－3 主要課題の整理と将来目標の設定
マスタープランの策定に反映すべき主要課題に関しては、現況分析および住民意向調査の結果から読み取れる課題を整理し、さらに稲美町総合計画において示されている主要課題と、土地利用上の問題に関する諸課題を追加整理して、それらの総合的な把握を行った。これらの課題に対応するものとして、稲美町総合計画に示された基本理念と基本目標とをふまえ、「個性と魅力にあふれた活力のある田園居住都市 水と緑の“いなみ野"」という、都市づくりの理念を設定した。また、この都市づくりの理念を達成するために、以下の7つの基本方針の設定を行った。
- a.
- ため池、河川、水路等の水辺空間及び地域の緑地空間の保全と育成、ならびにそれらの自然資源のネットワーク化を通した利活用
- b.
- 人々が安全で安心して暮らせる、優れた田園景観と調和した快適で魅力的な住環境の整備
- c.
- 都市としての利便性を有した地域拠点としての、個性豊かで魅力ある中心市街地の形成
- d.
- 優れた環境と地域資源を活かした文化と教育、レクリエーションのための活動拠点の形成
- e.
- 地域特性を活かした農業の育成と商業の活性化、環境と調和した新たな工業の導入
- f.
- 他の市町や地域との連携による役割分担と機能補完、防災機能の向上、ならびに人々の交流による新たな価値創造を可能にするための広域交通ネットワークの整備
- g.
- 地域コミュニティの育成とまちづくりへの住民参加の促進
下の表には、以上の7つの基本方針と主要課題との対応を示している。
表1 主要課題と基本方針の対応表
