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2-8 田園居住空間“いなみ野"の個性と魅力づくりの方針

人々が住み続けたいと思えるまちをつくるためには、基本的な居住性能や利便性を改善するだけでなく、地域独自の個性と魅力を積極的に育成することが求められる。" いなみ野" の特徴である89 のため池については、他の自然要素や人為的要素と有機的に関係づけて、個性的で多様な風景の創出をめざすこととした。町内の建物については、田園集落内の住宅、市街地内の住宅、幹線道路沿いの商業施設、および工場といった種類別に、景観上の配慮事項を定め、それらのイメージ案を提示した。


図5 住宅についての配慮事項(左:田園集落内、右:市街地内)

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図5 住宅についての配慮事項(左:田園集落内、右:市街地内)

景観とならんで稲美町の個性と魅力づくりのために欠かせないもうひとつの要素は、そこで暮らす人々のアクティビティ( 様々な活動) である。市街地や農地、工業地で展開する人々の生業を支える諸施設や、多様な余暇活動を可能にする諸施設、ならびに住民同士、あるいは住民と外部からの来訪者との様々な交流の場等を総合的に整備して、" いなみ野" における様々な活動のための拠点づくりを行う。町内の各場所の特徴に対応させて、「都市的活動のための拠点」、「健康づくりのための拠点」、「余暇活動のための拠点」、「歴史を活かした観光拠点」を設け、それぞれの田園集落についても「田園生活のための拠点」として位置づけた。そして、これらを相互に結びつけるものとして、自転車歩行者道やコミュニティバスによるネットワークを整備することとした。


図6 活動拠点とネットワーク形成方針図

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図6 活動拠点とネットワーク形成方針図


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